コーヒーブレイク★行政書士の休憩室
駆け出し行政書士の雑談日記です。 仕事のことだけに限らず、なにげなく、さりげなく、日々の雑談を書いていきたいと思います。
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デジカメ写真の著作権
こんにちは、やましたです。

著作権のはなしです。

あるところで、デジタルカメラで撮った写真は、写真の著作物ではなく美術の著作物である、というような記述を見かけました。

その根拠は不明ですが、僕は、デジタルカメラで撮った写真も、写真の著作物だと考えますので、そのあたりのことを書いてみたいと思います。

まず、デジタルカメラで撮った写真に著作権があることは言うまでもありません。

著作権法第10条には、著作物の例示がされています。4号に美術の著作物、8号に写真の著作物があります。

ただこれは、あくまでも「例示」ですので、これらにあてはまるか否かで、著作物であるか否かが判断されるわけではありません。

思想や感情を創作的に表現したものであれば、たいていのものは著作物であると考えられます。

ですから、デジタルカメラで撮った写真が、写真の著作物であろうが、美術の著作物であろうが、保護される著作物であることに変わりはないのです。

ただ、「○○の著作物」という種類によって、著作権法上の扱いが異なる場合がありますので、この点においてはその区別を意識する必要がでてきます。

写真の著作物の場合には「展示権」という問題があります。

「美術の著作物の原作品」と「未発行の写真の著作物の原作品」には展示権があります。

写真の著作物の場合には、美術の著作物とは異なり「未公開」という条件が付いています。

写真は、印画紙にプリントしたものが原作品ということなりますが、何枚もプリントし、複製物をたくさん作ることが可能ですから、原作品と複製物を区別することは困難です。印画紙にプリントしたものが原作品であり複製物であると言えます。

このように、写真は何枚もプリントすることで多くの人に見る機会を提供できます。

したがって、既に適法に発行された写真の著作物であれば展示権を認める必要はなく、その意味で未発行のものに限られるということになっています。

絵画や彫刻などの美術の著作物の原作品を見る、ということとは区別されていることになります。

この展示権ということから考えても、デジタルカメラで撮った写真は、写真の著作物の方にあてはまると思います。

そもそも著作権法では、写真の製作方法に類似する方法を用いて表現される著作物を、写真の著作物に含むとされていますので、デジタルカメラの写真も写真の著作物だといって問題ないと思います。

ところで、コンピュータグラフィックスは、美術の著作物ということになりますが、展示権を考えると、どうでしょう。写真の著作物に近くなるのではないでしょうか。

あるいは、そもそもコンピュータグラフィックスには、展示権がないということもできます。

コンピュータグラフィックスはディスプレイに映し出すことで原作品を見ることができますが、このディスプレイに映し出す行為は、著作権法では、上映ということになります。

コンピュータグラフィックスを紙に印刷したものは、原作品ではなく複製物ですから、展示権の対象ではありません。

このように考えると、デジタルカメラの写真もコンピュータグラフィックスと同じようなものだと言えないこともありません。

今の著作権法を見ると、デジタルの創作物の場合には、扱いがなかなか難しいというのは事実だと思います。
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